放課後等デイサービスあんじゅ
代表:河瀬 和子
私は魚が大好きです。
幼稚園の年長のころより、1人で骨付きのお魚を食べていました。
その姿を見た近所のおばさんが、母に「上手に食べるね。もう1人で食べられるなんてすごいね」と褒められたことを、母が私に嬉しそうに話してくれたことを覚えています。
それ以来、私はらお魚を食べることが好きになりました。そしてキレイに食べられることも自慢です。
出先で、お魚の食べ方を褒められると、もちろん私自身嬉しいのですが、何より母が喜んでくれた姿を思い出し、さらに嬉しくなります。
私は子ども時代、両親に、とても厳しく、そして褒められず育てられました。
いつも『ダメな子』『出来ない子』の烙印を押されていました。
いま大人になれば、両親は私のことを思ってのこと、愛情だったと理解が出来ます。
しかし当時は、ただただ怒られないようにすることと、褒められたいという思いだけで生きていました。
仕方がなかったのかもしれません。当時、両親は共働きで忙しく、生活にも余裕がなく、私と過ごす時間がゆっくり取れなかったがゆえの厳しさだけの子育てとなってしまったのではないかと思います。また日本独特の考え方(子育ては厳しいほうが良い)が邪魔をしていたのかもしれません。
その結果、私は長い間苦しみ大人に反発をし、限られた人生の時間をムダに過ごしたと思います。まだ今も、もがき苦しんでいます。私は自己肯定感が低いようです。
ご存知ですか?
日本の子どもたちの自己肯定感が低いことを・・・・
参考資料//日本の子供たちの自己肯定感が低い現状について(文部科学省提出資料)
自己肯定感とは、自分の在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意識を肯定できる感情などを意味する言葉です。
すなわち、ありのままの自分を認め受け入れ、自分は生きている価値があると思え、そして自分のことが好きであることを意味しています。
自己肯定感が高いと人生が楽しく過ごせることが分かります。
どうしたら高くなるか・・・・・
自己肯定感を高めるためには、子ども時代の環境が、とても大切です。
環境とは、
その子自身を見てもらい、認めてもらい、
愛が込められた言葉が伝えられ、
そして褒められ、自信が付けられる環境だと思います。
私たちは、先ず褒めて自信を付けてもらう環境を作ることが出来ます。
ただし、褒められて嬉しい所は人それぞれ違います。
褒められて嬉しい所を知るためには、シッカリとその子を見なければなりません。
何も考えず、ただ褒めるだけでは、子どもの心には響きません。
また子どもは、『思った通りに育つのではなく、言われた通りに育つ』とも言われています。
“あんじゅ”では、一人一人の良い所を見つけ褒める環境を目指しています。
そして自己肯定感が高くなり楽しい人生を生きて欲しいです。
良い所を見つけたい。良い所を伝えたい。
自己肯定感が高い子になって、自分が大好きな子になって楽しい人生を歩んで欲しい。もし私が自分に子どもを授かった時に望んでいることです。そして女の子が生まれたら「安寿」という名前を付けるのが夢でした。「安寿」とは天使という意味があります。しかし人生というのは残酷なものです。残念ながら私は病気により子どもが授からない身体となりました。
この事業所の設立を決めた時、すぐ脳裏に浮かびました。
“あんじゅ”
私が大切にしたいものに付ける名前。
昔は大家族であり、又ご近所の人が子育てを手伝ってくれていました。今は核家族となり、ご両親が近くに住んでいなかったり、ライフスタイルの違いだったり、経済的事情により家族での子育ての手伝いが難しく、また、いろんな事情や社会の風潮によりご近所とのお付き合いも薄くなりました。
ママは孤独・・・。
そんな時代だからこそ、“あんじゅ”は保護者様に子育てを一人で抱え込まずに、気軽にサポートが出来る存在でありたいと考えています。
想いのある大人たちがいる環境の中で子ども達をサポートしたいと考えています。
“あんじゅ”では、園芸や買い物といった日常生活を療育に取り入れています。
お子さまが将来、日々の生活を楽しみながら、社会の一員として生きていくためには『日々の生活が送れること』『周囲と上手くコミュニケーションがとれること』が重要との思いからです。
植物を育てることを通じて、物事の手順や達成感を学んで欲しい、日々の買い物を通じて金銭感覚を身に付け、またコミュニケーションも学んで欲しい、友達と外で身体を使って遊ぶことを通じて心身の発育を促したい。
一つ一つは地味に見える支援ですが、それらを通じて社会の一員として生きていくすべを身に付けて欲しいです。
その為、先ずはお子さまの良さを見つけ、私たち大人との信頼関係を築き、そして出来ることは褒め、出来ないところはサポートしていきます。
また、経験豊かな教育経験者が学習面でのサポートも行います。学習面からも自己肯定感を高めて欲しいとの思いからです。